メッセージ 〜 特に動物を飼っている方へ〜


大学のどこに猫が住んでいるのかをはっきりお伝えできない理由とは?
学内で地域猫活動が行われようとしている、と知った方に考えていただきたいこととは??

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これらは、地域猫活動やアニマルシェルターなどの動物保護の現場に付いて回る一つのリスクに答えがあります。
そのリスクとは、活動場所に犬や猫を捨てていく人が増えるケースが多いということです。
地域猫活動の場合、必ずという訳ではありませんが、そうなってしまうケースはきわめて多いと聞きます。

おそらく、動物を世話しきれなくなって捨て場を探している飼い主が、
「ここならお世話してくれる人たちがいるから大丈夫」と考えるのでしょう。
非常に残念なことです。

私たちも、「岩手大学内で地域猫活動を行っている」と公言することにはそのリスクが付きまとう、ということは認識しています。
かといって、より多くの方に活動について知っていただきご協力を募るためには、情報を発信していくことが必要であるため、
そのジレンマに頭を悩ませている、というのが正直なところです。

次善の策として、猫たちをお世話する場所を明確には公表しないでおく、警備員さんにも目を光らせてもらう
などの対策を取っています。

また、どうしても必要となれば監視カメラを仕掛けたり、ということも考えるかもしれません。
(監視カメラに動物を遺棄する映像が映れば、動物愛護法違反で刑事罰の対象となります。
 実際にそのように逮捕された人もいます。)


さて、どうしてこのようなことをあえて正直にネットで発信するのでしょうか?
そのこと自体がリスクを助長する可能性もあるということは承知の上でです。

理由は2つあります。
1つはやはり、動物を捨てようと考えている飼い主の方に思いとどまってほしいからです。
 岩手大学内に限らず、どこにもです。

 自分で手を下したり、保健所に連れて行ったり、獣医さんで安楽殺するのはかわいそうだけど、
 世話してくれそうな人のいることろに捨てるなら良い と考えていませんか?

 一度安全で温かいおうちの中で暮らしていたペットにとって、野良での生活はあまりにも辛いものです。
 特にここ盛岡は厳冬の地であり、秋冬に生まれた子猫はほぼ生き残れない、というほどの寒さが動物を襲います。
 いくら地域猫活動でお世話するといっても、過酷であることに変わりはなく、
 飼い猫のように幸せに長生きできることは、ボランティアがどんなにがんばってたとしても、非常に難しいです。

 そんな中に動物を置いていくということは、直接手を下さずとも殺しているのと同義と言っても過言ではありません。
 一度は共に暮らした子をそのような目に遭わせることに、良心の呵責を感じませんか?

 命あるものを家庭に迎え入れることの責任を自覚し、愛情と責任感をもって最期までお世話をする
 という人としての筋を通してもらいたいものです。


もう1つの理由は、そのように動物を遺棄する人が未だに後を絶たないという事実を、より多くの人に知ってもらいたいからです。
 そうして意識を高め地域の監視の目を強めることで、
 遺棄をしづらく、動物を飼うことへの意識の高い世の中に近づけていければと思います。

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